ずっと前から録っておいた映画「おくりびと」を思い出して、さっき飛ばし飛ばしで鑑賞しました。内容は覚えていても、実際に観てみると、また別の何かを感じるものがありました。まず、僕達人間の人生は極端に短いということ。そして死んでも、極わずかの人間のストーリーの一部にしかならない、実に虚しい生命なのだと思いました。おくりびとを観て本当に思いました、自分が心から感じるやりたいことに時間を費やそうって。僕達人間は、この人間という媒体、さらには自分という個人として生命を授かるという選択は出来ません。数え切れないほどの生命と意識がある中で、この身体に何故か辿り着いたのです。僕達は喩え十人十色であっても、一つだけ同じ共通点があります。生と死です。植物でも動物でも、人間でも、地球、銀河系、宇宙まで、森羅万象が必ず避けては通れない共通点です。だから何?生と死があるからなんなの?答えは、今世で与えられた時間を、思いっ切り自分の時間として意識的に生きることなのだと思います。事に時間を費やす前に、こう問えば良いのです。「これはどう自分に供するものなのか?(How is it serving me?)」と。自己中心的でエゴ的な観点からだと誤解を招きやすいのですが、「これはどう自分のためになっているか?」という風にも表現できます。常時自己向上を考え、共有を考え、平安を考えられるかという事です。無駄な時間を過ごしている暇はありません。人を待っている暇もありませんし、自分を待たせることもやめなくてはなりません。生きよう!思いっ切り生きる、これが全創造物が創造された目的です。
2015/5/16