自分はこの人生で何を成し遂げたいのか。今一度考えてみました。資本主義、物質主義、現実主義の概念の上で成り立つこの文明の中では、この究極の質問を忘れてしまいがちです。あれが欲しい、これが欲しい。あれがしたい、これがしたい。底なし沼の物欲満たすために生きるのであれば、それはどう考えても勿体無い生き方だと思います。とは言っても、何かを求めることが悪いことではありません。クオリティの高いものを追うのが人間の特性であり、魅力です。今あるものより、優れたものが欲しくなる、これはごく自然な現象であると思います。
とは言っても、レクサスのLSに乗りたい、ロレックスのデイトナ、アルマーニのスーツが欲しい、豪邸に住みたい、資産をうん千万うん億に増やしたい、はい、じゃあ実際にそれらを現時点で所有しているとしたらどうなるでしょう。SO WHAT?(だからなんなの?)ってなるとは思いませんか?ある動画で、とあるインタビューアーが、インフィニティ(謂わば日産のレクサス)のカーディーラー(場所はアメリカ)の営業担当に聞きました。新しい車を買ったら、どのくらいの期間、お客様はハッピーになれると思いますか?と。するとその営業マンは、「そーっすね。数週間くらいはハッピーになれるんじゃないっすかね?(笑)」と答えたのです。そう、物欲は一時的なものであり、新しいという概念も一時的です。僕が持っていたiPhone5sを喩えにすればわかりやすいのですが、買った当初は傷さえ付けたくないレベルの執着と、新しい物を手に入れることのできた喜びがありました。でも2年も経ってしまえば、落っこどしても気にならないわ、ぶん投げても気にならないわ、汚い手で触っても気にならないわで、ガチでどうでも良くなるんです。ですから人生で達成したいことを、我々人間と同じである「物質」から切り離し、物質的な欲望を「体験」であったり「信用」、「貢献」に変えていくべきだと思うのです。
何故今日このようなことを綴ったかといいますと、今受けている仕事がほぼ全て納品後払い。通常半金もしくは全額をいただいて生計を立てているので、後払いになるとかなりお金がなくなってきます。お金がなくなってくると、ふと自分の意識状態が乱れる。すなわち自分の意識状態はお金に依存しており、お金がモチベーションになっている。変な意識状態になると、何を悩んでもどうにもならないくせに、事へ向けるモチベーションは下がるわ、自信はなくなってくるわで、負のサイクルが始まるわけです。そうなった時、今回こそはこの癖を直したい、お金という概念を超えて、人生を生きれるようになりたい、そう心から思い、色々と考えたのです。結果、自分はこの人生で何を成し遂げたいのか、という質問への答えが、真実なのではないか、という結論に至りました。Live your dream!
2015/10/23