マイペースこそ真っ当に生きる鍵です。
今僕が住んでいる場所は我孫子市の新木という場所ですが、何故か近所に女優の石田ゆり子さんの両親が住んでいるのです。石田ゆり子さんのお父さんはイヌ好きで、犬を飼ってないのにも関わらず(昔はいたそうですが)、散歩の時間帯になると必ず近くの公園に顔を出し、ワンココミュニティに加わっていました。2008年の11月にルーが日本に到着して以来、散歩の度近くの公園で毎日のように会って話していたので、今ではおじいちゃんのような存在にまでなっているゆり子パパですが、数日前にゆり子パパから生きる上でのヒントを頂戴しました。普段は世間話とかゆり子パパの昔話が主なのですが(笑)、洋樹が声優/俳優を目指していることを前から伝えているので、最近は会う度、洋樹の成長具合を聞かれます。それらを話している最中で、芸能界では大の先輩であるゆり子さんの話になり、洋樹がこれから同じ道を歩む前提で、僕がちょっとした質問をしたのです。「ゆり子さんは、スカウトされて上に登るまで、やはりそれなりの苦労をされたのですか?」と。そうするとゆり子パパはこう答えたんです。
いやぁそんなことなかったよ。彼女は小さいころからマイペースだからね。
この答えは僕には関係なく、洋樹のことを考えて聞いたはずだったのですが、実は僕へのメッセージのように思えました。聖徳太子のように毎日仕事をしていると、自分というよりはお客様が第一のような感覚で、常に時間に追われるようになってしまいます。そうなるとマイペースどころか、他人ペースで生きることになりますので、自分の精神と身体にかなりの負担がかかるわけです。ですがよくよく考えると、いつだって誰だって、マイペースでしか一番良い結果は残せません。自分だって自分のお客様であり、強いていうならば、自分こそが第一優先のお客様です。ということは自分を想ってあげることが出来なければ、他社さまに良い仕事を提供できるはずがありません。納期に追われるとかの話(日時的な約束の話)ではなくて、自分の心と頭の中を巡る精神的な時間に追われることを、マイペースという言葉が救ってくれたような気がしました。だって極端な話、マイペースでしか生きれませんもの。マイペースで在って、初めて今に在れる。今に在れて、初めて自分のポテンシャルをフルに活用できる。いいです。マイペース。ありがとうございました。